はかりの校正に関して法律はあるのだろうか

正しく量を計測するために必要なもの

例えば、なにかものを購入する場合、個数ではなく重さで金額が変わってくるというのは決して少なくありません。その場合、重さを正しく量ってくれれば問題はありませんが、その都度違ってしまうと、その数字自体が信用できなくなってしまう可能性があります。そこで、安心して計量できるように、はかりを校正して正しい状態で使えるように、計量法と呼ばれる法律が制定されています。こうしてルールに従って整備点検し校正しているので、そのはかり自体が信頼され、安心して日々の生活を送る事ができていると言っても決して過言ではないでしょう。

法律では何が定められているのだろうか

法律というのは、簡単にいえば、しっかりと守るべきルール、ということになるでしょう。それを守ることが大前提となっているので、守らなければ何らかの罰則が適用されることも珍しくありません。計量法の場合は、特定のはかりに対して、使える有効期限を設けています。そして期限が過ぎてしまう前に定期検査を受け、それに合格すれば検査証印や基準適合証印が発行されます。これらの証印があれば、また2年間は取引や証明のときにそれを使うことができるようになります。定期検査を受けなくてもそれ自体は使うことができますが、そのまま取引などで使おうとすると罰則の対象となってしまうので注意しましょう。また、期限が切れてしまったら買い替えというわけではなく、期限切れとなっていても定期検査を受けて合格となれば、証印が発行され、取引や証明で利用することができるようになります。

すべてのもので定期検査を受ける必要があるのか

計量法によって定期検査を受ける必要があるとされているのは、あくまでも特定のはかりに限られています。だから、家庭とかで使っているキッチンスケールとか、ヘルスメーター、農業を営むときに飼料とか肥料の重さをはかるときに使われているものなどは、検査を受ける必要はありません。さらに、定期検査を受ければどれでも取引や証明に利用できるわけではないので、その点も注意しておきましょう。ヘルスメーターなどには丸正マークと呼ばれるものがついています。このマークは国が定めている技術上の基準を満たしている証明となっているものです。ただ、このマークも計量法が関係していますが、家庭用のものについており、取引や証明などでは使うことができるものには付いていません。あくまでも病院などで証明するために必要だったり、運送業者が運賃を算出するときに必要なものが定期検査の対象です。さらに必要に応じて校正する必要もあるので、分からない場合は計量検定所などに問い合わせてみると良いでしょう。

記事一覧